業界経験のドメインエキスパートがBizDevを推進。組織横断的リーダーシップで、プロジェクトをリードする彼女の思い
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クラウチ
上智大学在学中に「草の根活動」と出会い、直接支援を学ぶために介護職の道で社会人経験をスタートする。介護業界で働きながら見つけた課題の解決、業界の持続的な成長に貢献したいという思いからクーリエへ参画。挑戦環境とValueへの共感によってバイタリティに拍車がかかり、現在の尖った仕上がりとなる。
介護業界からクーリエへの転職した思い
クラウチさんは前職で介護職を経験されていますよね。介護の仕事を志した背景を教えてください
幼いころから社会問題に興味があり、災害のニュースなどを見ては「もっとこうしたら解決するのに」と憤(いきどお)りを感じるような子どもでした。
でも、大学では国際政治や市民運動を学んで、自分は社会問題もその解決も、本当は他人事としてしか捉えられていなかったことに気づかされたんです。
そんな自分を変えようと、まずは現場での直接援助のスキルを身につけたいと思い、大学卒業後は介護業界に飛び込みました。
介護現場では、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーと働くことができ、多様性のある環境で学べたことは面白かったです。年齢も経験も異なる仲間から刺激を受けながら、介護の奥深さを肌で感じる日々でした。
一方で、介護職は専門性や奥深さがあるのに、世間ではネガティブなイメージを持たれていることに疑問を感じました。
「生きるとは何か」を考える究極の職業である介護職が、なぜ正当に評価されないのか。その理不尽さに、もどかしさを覚えたのを覚えています。
介護職の地位向上やイメージ向上の必要性を痛感し、介護現場にいた際に感じていた業界の課題を解決したいという思いから、転職を考えるようになりました。
もっと多くの人に介護の魅力を伝え、業界全体を盛り上げていく挑戦がしたいと思ったんです。
なぜ転職先としてクーリエを選んだのでしょうか
一番の理由は人に惹かれたからです。 面接を担当してくれた人事担当者や取締役の大山との会話で、知的好奇心をくすぐられ、一緒に働きたいと直感的に感じました。
「左利きは天才か」なんて問答に真剣に付き合ってくれる面白い方たちで(笑)、この人たちと一緒なら、刺激的な毎日が過ごせそうだと直感的に思ったんです。
それに、選考の中で私の学生時代や介護職員としての経験を本気で評価し、活かす方法を一緒に考えてくれたことも決め手になりました。
以前は、介護職に就いたことに対して「大学を出たのにもったいない」「私ならやりたくない」なんて無責任な言葉を投げかけられ、悲しい思いをしたこともあります。
でもクーリエは、私の思いを理解して、新たなフィールドで挑戦のチャンスをくれると思ったんです。
クーリエの企業理念である「確かな価値を多くの人へ」は、私にとって介護の専門性や奥深さを、もっと世の中に届けていく挑戦そのものだと感じました。
クーリエが掲げる理念とクラウチさんの思いが重なったんですね
そうですね。介護業界のイメージを変え、働く人たちがもっと誇りを持てる世界をつくるには、私自身が介護とビジネスの架け橋となって、新しい挑戦を重ねていく必要があると考えています。
常識を疑い、新しい道を切り開く。そんな姿勢をクーリエは評価し、後押ししてくれるのではないかと感じました。
だからこそ、クーリエで思う存分活躍したい。”この人がいるとチームが回りだす” と言われるようなジェネラリストとして、組織を巻き込みながら介護業界の課題解決に尽力したいです。
介護現場を知るからこそ活かせる強み
クーリエではどんな業務を担当していますか?
現在は、介護業界での経験を活かしながら多岐にわたる業務に携わっています。
コンテンツ制作や広告、書籍出版などのメディア関連の仕事や、サービスグロースに向けたさまざまなプロジェクトにチャレンジしています。
中でも印象的だったのが、業界初のオフラインイベント「みんなの介護アワード」の開催です。 イベントには全国の介護事業者や行政関係者、そしてメーカーなど、計300名を超える方々にお集まりいただきました。
みんなの介護の評価が高かった施設様を表彰させていただいたほか、蛭子能収さん・にしおかすみこさんを迎えたトークセッションもあり、すごく盛り上がりましたね。
開催までは難しい道のりであったものの、企画から運営まで、社内のさまざまな部署のメンバーと協力しながらつくり上げていきました。
普段は関わりの少ない部署とも一丸となって、一つの大きな目標に向かって突き進む。クーリエでは、部署の垣根を越えてみんなで力を合わせる文化が根付いているんです。 社員同士の結束力の強さを実感できた出来事でしたね。
介護の現場とビジネス、両方を知る強みも活かせていますか?
介護現場で働いた経験から、業界の抱える課題やニーズを肌感覚で理解しているのは、大きな強みだと感じています。 利用者さんやスタッフの方たちの喜怒哀楽を間近で見てきただけに、リアリティを持って現場目線の提案ができるんですよね。
一方で、クーリエに入社してからは、ビジネス的な視点から介護業界を捉えるようにもなりました。
経営層の意思決定プロセスや、事業戦略の立て方など、介護の現場だけでは学べなかった知識やスキルを吸収することができています。 その両方の知見を融合することで新しい取り組みを生み出せるのではないかと手応えを感じています。
介護職としての専門性と、ビジネスパーソンとしての戦略眼。その2つの顔を上手く使い分けながら、より大きなインパクトを生み出していきたいですね。
今後は介護のイメージ向上と、働く人のエンゲージメント改善に尽力したい
今後のキャリアプランを教えてください
世間の介護に対するネガティブなイメージを払拭し、その魅力を正しく伝えていくこと。そして、介護現場で働く方々が、もっとやりがいと誇りを持てるような環境を作ること。 この2つのミッションに、全力で取り組んでいきたいと思っています。
そのためにはまず、ビジネスパーソンとしての力をつける必要があります。クーリエでマーケティングやブランディングのスキルを磨き、介護業界を盛り上げるためのノウハウを蓄積する。それが目下の目標です。
2つのミッションに対しては、具体的にはどのようなことをしていくことを考えていますか?
具体的には、施設で働く上司やスタッフ、そして利用者様が、前向きな気持ちで介護に関われる仕組み作りをしたいですね。
今の介護現場は、人手不足や処遇の問題など、さまざまな課題を抱えています。ネガティブな状況に置かれているスタッフも少なくない。 だからこそ、働く人のエンゲージメント改善に取り組むことが大切だと考えています。
モチベーションの高いスタッフが増えれば、利用者様へのケアの質も自然と上がっていく。事業者と職員が互いに良い影響を与え合える、そんな好循環を生み出していきたいんです。
そうした取り組みの積み重ねによって、介護の現場から業界のイメージを変えていく。一人ひとりが、やりがいと誇りを持って働ける環境づくりを通して、業界全体の魅力を高めていくことが私の目標ですね。
介護業界の課題をしていくためにも、クーリエでジェネラリストとして幅広く活躍して、スキルを獲得していきたいということなんですね
はい。どんな場所でも柔軟に適応し、チームをまとめられるジェネラリスト人材として、クーリエで組織を引っ張っていきたいです。
ちなみに、最速で成長した後は、もう一度介護の現場へ目を向けたいなと思っています。介護職として戻ることがあれば、まだまだひよっこなので、もっと専門性を高めるために、学び直す覚悟でいます!
ビジネスパーソンとして学んだものを介護の最前線へ還元し、業界の発展に貢献し続けるのが夢ですね。 実は、かつて施設を利用されていた方からいただいた感謝の手紙は、今でも大切に持っているんです。
あの温かな笑顔を忘れないよう、現場の想いを胸に刻みながら、これからも精進していきます!