
遅々とした大手から”全員出社の熱気”溢れるクーリエへ。セールスOPEをプロダクトで実現したPdMは組織の中枢へ駆け上がる
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ハセベ
ハセベ
早稲田大学卒。競馬webメディアでのPdM経験を経て「プロダクト企画者として成長したい」という思いからプロダクト企画組織がある人材サービス大手へ。しかし、施策の実行に時間がかかる環境での成長速度に限界を感じ、クーリエへ入社。現在は「みんなの介護求人」のPdMとして、数値分析から施策立案、開発ディレクションまで担当。求人事業のユーザー価値向上を実現させるべく各プロジェクトを推進している。
理想のプロダクトマネージャーを目指し、転職を決意
前職ではどのような仕事をされていたのですか?
前職は人材サービス企業でプロダクト企画の仕事をしていました。主な業務は企業から送信されるスカウトへの応募率をKPIとして、数値改善につながる企画立案を行うことでした。
また、エンジニア6名前後で構成されるスクラム2チーム分のプロダクトオーナー(PO)として開発ディレクションも担当していました。中長期的な戦略策定にも携わっていましたね。
この会社に入社したのは、そのさらに前の会社で展開していた競馬webメディアでの経験を経て、「好きを仕事にする」ことよりも「プロダクト企画者として成長したい」と決意したからなんです。そのためにプロダクト企画組織がしっかりとある大手企業で働きたいと考えました。
転職を考えるようになったきっかけは何でしたか?
「スピード感をもって成長したい」という思いが強くなったことが大きなきっかけです。大手企業ならではの良さもたくさんあったのですが、施策の実行に慎重さが求められ、時間がかかることが多かったんです。
そんな中で、前々職の競馬webメディアでの経験を思い返すと、150名程度の組織規模で行っていたスピード感ある仕事のほうが自分に合っているのではないかと感じるようになりました。
振り返ってみると、実はキャリアについて本格的に考えるようになったのは前々職でPdM(プロダクトマネージャー)を務めて壁にぶつかったときだったんです。それまでは「競馬が好き」という思いだけで突き進んできましたが、それだけでは成長に限界があると気づいたんですね。

クーリエを選んだ理由について教えてください
決め手となったことは3つありました。
業界No.1のサービスを持っていること
組織規模が前々職に近く、求めていたスピード感がありそうだということ
面接時にオフィスで感じた全員出社の熱気
どんな業界でもNo.1の強みやブランド力はすぐには構築できないものだと思っています。新卒で入った製薬企業や前々職の競馬webメディアでも、業界No.1であることの強さを肌で感じてきました。「みんなの介護」が持つブランド力と、そこを基盤に業界を変えていくエネルギーに惹かれたんです。
そして何より、ヘルスケア業界の変革に貢献できるという社会的意義も魅力的でした。前々職、前職と培ってきた経験を活かして、意義ある領域で力を発揮したいと思ったんです。
データ分析と優先度判断力で求人サービスを進化させる
現在担っている業務について教えてください
現在は「みんなの介護求人」のPdM(プロダクトマネージャー)を務めています。介護事業所、求職者、そして事業所と求職者をつなぐクーリエのキャリアコンサルタント、この三者に対して課題解決につながる施策を検討・実施し、最終的に求職者の入社数を最大化させることがミッションです。
具体的には、日々の数値分析を通じた課題特定から始まり、施策の仕様策定、エンジニアの開発案件進行まで担当しています。また、チームメンバーの施策案の1次レビューや、進行状況を踏まえたエンジニアのアサイン調整も行っています。

特に力を入れているのは、データに基づいた意思決定です。「この数値がこう動いているからこの施策を優先すべき」という根拠を示しながら、チーム全体で方向性を合わせていくことを大切にしています。
ハセベさんにとって、この仕事のやりがいを感じる瞬間とは?
やはり自分が考えた施策が実装され、実際に数字が動いたときですね。
特にキャリアコンサルタントが活用する「みんなの介護求人」のCRMツールの機能開発を通じて応募につながる新機能を実装したときは大きな達成感がありました。
以前は、求人紹介後、求職者自身に応募してもらうフローだったので、応募忘れや対応漏れによる応募数の伸び悩みが問題になっていました。本来就職したいと考えている求職者が応募を忘れてしまうというのは、求職者とクライアントにとっても、機会損失だったんです。
詳細はぼかしますが(笑)、キャリアコンサルタントが同意を得た求職者に代わってCRM上で応募できる仕組みを開発しました。
機能実装当初は使われる頻度が低く応募数が伸び悩んだものの、応募を取るための求人検索機能の改善やキャリアコンサルタントが求職者に電話するときのトークスクリプトの磨き込みにより、機能を利用して応募獲得するケースが爆発的に増え、達成感を覚えました。

全体の応募数を増やして事業規模の拡大を実現した
また、キャリアコンサルタント・カスタマーサクセス・クライアント三者の行動をデータ蓄積して可視化し、単にリリースするだけでなく、機能が実際に活用されているかまでモニタリングできる高度なオペレーションを実現できたときも成長を実感しました。
これまでは「会員登録直後」「応募後」というようなデータしかなかったのですが、会員登録~応募までにカスタマーが出くわすさまざまな状態をラベリングしてデータ登録する仕組みを構築しました。
会員登録~応募にいたるまでのポジティブな状態、ネガティブな状態を細かく場合分けして可視化できたことで、状態に応じたトークスクリプトの作成や応募につなげる成功事例の蓄積と展開を重ねることが可能になったんです。この施策でも応募数を増加させることができ、やりがいを感じましたね。
でも何より、チームメンバーと一緒に目標に向かって進んでいるときに感じる一体感が最高のやりがいです。経営層からのフィードバックを受け、チームで議論し、より良い方向へ進んでいく—そのプロセス全体が私にとっては大きな喜びになっています。
仕事をするうえで大切にしている考えはありますか?
クーリエが掲げる10valuesの中で特に「裁量と責任はトレードオフ」という価値観を大切にしています。この考え方を意識するようになってから、見える景色が変わったんです。
クーリエに入社して、経営層や活躍している人ほど結果を出すことへの意識が高いことに気づきました。それがひとつひとつタスクの解像度に表れていて、自分も取り入れるようになりました。
長い時間働けばいいわけでも、闇雲に手を挙げればいいわけでもない—結果を出すことから逆算して、着手するタスクの優先度を決める意志をもつことが重要だと思っています。
そしてプロダクト開発においては、「社内の要望をそのまま開発につなげる」のではなく、「売上やKPI改善との結びつきを踏まえて優先度を判断する」ことを徹底しています。それによって、限られたリソースの中で最大の成果を出せるよう努めています。
意志を持つ人の可能性を信じる組織で、プロダクトの中枢を担う
今後のキャリアビジョンについて教えてください
まずはPdMとして成果を出したいというのが第一です。前々職で決意した「理想のPdMになれるようにプロダクト企画者として成長したい」という思いは今も変わっていません。
PdMはいろんな場面で判断を求められるポジションだと考えています。正解がわからない中で、ベストな選択でなくとも状況が確実に前に進む判断ができる存在を目指しています。
クーリエでは、プロダクトを前に進める上で、何をすべきかタスクを判断して自分の意志でアウトプットしたり進行する機会が多いです。
判断の末にうまくいったかいっていないかのトライ&エラーからの学びが数多くあることで、判断力と間違いに気づいた際の軌道修正力が身に着きました。日々理想のPdMに近づけている感触があるので、今の自分には想像できないようなレベルまで到達したいと考えています。
短期的には求人事業を会社の収益の柱にすることに貢献したいという思いが強いですね。「みんなの介護求人」経由での入社数の最大化、売上増加につながるプロジェクトに数多く関わることを意識しています。
中長期的には、上長でCPOの入江が理想とするプロダクト組織の中枢を担うポジションにいたいと思っています。クーリエではミッションを与えられ、それに全力で取り組むことで、自然とキャリアの可能性が広がっていく環境があります。
そして、スペシャリストとしての道を極めつつ、徐々にマネジメント領域にも挑戦していきたいですね。

最後に、プロダクトマネージャーを志望する方に向けてメッセージをお願いします
ヘルスケア業界を変えたい、スキルをつけて成長したい、仕事でこうしたいという「あなたの意志」に向き合い、一緒に全力でぶつかっていく会社です。
データドリブンな施策実行環境も、テクノロジーを活用して業務効率化を追求する業務スタイルも、レベルの高いメンバーや経営層が揃っているのも、全ては「意志をもった人の可能性」を本気で信じている集団だからこそ成立している組織だと思います。
特にPdM職では、目の前の状況に対して自分の意志を持てることが重要です。「こう思う」「こうしたほうがいい」と意志を持ち、その発言や行動に結果やフィードバックが返ってくる。その繰り返しで物事が前進していく流れに乗れる人が向いていると感じます。
大切なのは、自分自身の意志を持ち、それを形にしていく覚悟があるかどうか。そんな方と一緒に働ける日を楽しみにしています。