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【マーケター×TVCMプロデューサー対談】みんなの介護が描く老人ホーム探しの新時代。第一想起されるブランドを創るためのクリエイティブとは

2023年1月1日
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みんなの介護が伝えたいのは、ポジティブな老人ホーム探し

アリムラ:「老人ホーム探しならみんなの介護、と第一想起されるブランドを創る」という狙いで、企画がスタートしたのが10月でした。オカダさんは、老人ホーム検索サイトのCM制作と聞いて、率直にどう思われましたか?

オカダ:そうですね。初めて扱う商材だったりするので、緊張感がある中で企画させていただいたんですけども、年齢も年齢なので実際に父親・母親がまさに今後数年先に、意外に近い時間帯で訪れるかなというタイミングで、老人ホーム検索する検討するっていうのは意外に「自分ごと化」するのが早いかなと思っていました。

良い機会を頂いたというか、企画を担当させていただき、自分も介護の問題と向き合っていきたいなと思いました。

アリムラ:みんなの介護は既に多くの方に使っていただいておりますが、もっと身近な存在として皆さんに頼ってもらうためには、老人ホーム探しを想像できるかどうかが鍵を握っていると思いました。

オカダさんはなぜ今回のような場面設定にしようと思ったのですか?

オカダ:実は、比較的早く企画自体の原型は作ることができたんです。

クーリエさんのサイトを勉強させていただく中で、うめちゃんっていうキャラクターがいたので、うめとこんぶ、この二人がすごい人気者になるのがすごくハッピーで、良いCMクリエイティブを作る近道なんじゃないかなと思ったので、クーリエさんの財産であるキャラクターをどうやって活かそうかな?と考えました。

2次元のキャラクターを人気者にするにはどうしたら良いか考えたときに、実写化っていう考え方が最初に思い浮かびました。

私たちCMプランナーの脳みそでは、よくすぐに2次元のものを3次元にしていくっていうのがあるんですけど、人気者にするために1回じゃあ「誰かが演じたらどうなるのかな?」とか「誰と誰が喋ったらおもしろいかな?」と具体的に考え進めていきました。

老人ホーム検索を利用者される方を想像したときに、実際にキャラクターに高齢の方と喋ってもらって、老人ホームに入居することを後押しするような演出に出来たら良いのではないか?

そうしたクリエイティブを作ることができれば、老人ホームや老人ホーム検索ということを身近に感じて貰えるのではないかと考えました。

アリムラ:なぜ、今回のような会話劇に?

オカダ:ストーリーをスムーズに理解してもらうためには、会話劇というのが一番早くて有効なんです。言い方は悪いですが、「老人ホームを検索するにはみんなの介護がいいんですよ!」ってナレーションで喋ってしまうと、どこか一方的な感じになってしまいがちです。

そこで、できるだけ自然な会話劇を作りました。

どこか遠いところにあるナレーションではなく、等身大のキャラクターたちが主人公として、自分の意思として喋っている感じ、キャラクターを“友達”に変えられるような会話劇が良いと思いました。

そうした親近感のあるキャラクターが、老人ホームへの入居を検討することをポジティブに捉えているという「お話」を作れると、面白い会話劇を作れるのではないかと考えて、今回のCMを形にしていきました。

一切の妥協なし。「本当に良いもの」を追求する。

アリムラ:現場でのロケは振り返っていかがでしたか?

オカダ:すごくアットホームな現場で、ロケ自体は本当にやりやすかったです。

まず、オカリナさんは女優業も実際にされているのでお芝居がお上手なことは知っていました。

でも、実際に演じて頂くと、想像を超えるくらいに素晴らしいお芝居で、本当に自然な演技に私も現場で感動しました。

そして、笹野さんはさすが大ベテランでいらっしゃいますよね。

笹野さんが、オカリナさんの演技を引き出して、さらに魅力的な形に仕上げて下さったと思っています。

撮影の合間にも、笹野さんはオカリナさんによく話しかけられていて、自然体なお芝居を引き出すために相当な協力をして頂きました。

アリムラ:現場では、オカダさんをはじめとして制作スタッフの方たちやオカリナさん、チーム一丸となって、一切の妥協なしに良いものと作り上げていく一体感があって。

常に全力で、かつスピード感をもって(笑)、納得いくまでこだわり抜くこと、真摯に向き合い続けること。クーリエと似たものを感じました。

ロケで想定外だったことはありますか?

オカダ:CMの中ではなかなか表現されていなかったかなと思うんですけど、ラストカットに登場しているホンモノのリアル猫ちゃんですね。

ハナちゃんという「タレント猫」が出演しているのですが、現場でご機嫌斜めな時間が長くて苦労しました(笑)

なかなかご機嫌が整わなくて、笹野さんにも少し申し訳なかったです。

ただ、笹野さんはすごく優しくハナちゃん待ちをしてくださってありがたかったです。

アリムラ:香盤表をみるのもはじめてだったので、次のカット準備で邪魔にならないようにだとか、スチール撮影の時間取りなどで苦戦しましたが、制作チームのプロフェッショナルの皆さんにスチール撮影の準備や専門用語などでかなり助けていただきましたし、現場を見ることで、これからのテレビCM制作のイメージなどを持つことができ、お互いに共通の言語を得ることが出来ました。

今回のテレビCM企画、ロケ現場はとても勉強になりました。

アリムラ:作品として今回の CMをとらえた時、視聴者の方はどんなポイントに注目してもらいたいですか?

オカダ:笹野さんの存在感も素晴らしいのですが、あえて推すなら、やっぱりオカリナさん演じるうめちゃんの可愛らしさですかね!

トップカット(1カット目)で実際に猫の本物の猫の声を入れて、オカリナさんのお芝居を合わせているんですけど、実は、現場ではオカリナさんも猫の声を出してくださっていたんです。

そのオカリナさんの声が、ホンモノの猫の声とまぁ近くて!

オカリナさんの猫の芝居が絶妙なんですよ。

できれば、本当ならオカリナさんの猫声も聞かせたいくらい猫のお芝居が上手かったんです。そのくらい猫を完璧に演じ切っているので、オカリナさんのお芝居にぜひ注目して頂きたいです。

アリムラ:クーリエは、デジタルコミュニケーションを駆使して顧客課題を解決するIT企業ですが、当然ながらお客さまの声には、背景や想いがある。

今回のCMはそんなストーリーを感じることのできる内容になっていると思います。

ご家族のように大切に思っているペットとの今後について、老人ホームに入る不安についてなど、お客様一人一人に想いや不安があると思います。

それを一つ一つ丁寧に相談にのり、お客様の今後を踏まえてのご提案をさせていただければと思います。

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